研究課題/領域番号 |
24531248
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
竹林地 毅 広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (50332169)
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キーワード | 高等部教員養成 / 知的障害 / 特別支援学校 |
研究概要 |
1 授業科目「職業教育実践論」及び「知的障害キャリア教育総論」を実施し,効果を検討するための資料を得た。 「職業教育実践論」(趣旨:知的障害のある生徒等の職業教育の現状と課題について,学校の授業参観,特例子会社等の見学,特別支援学校技能検定実習等により実践的に考察し,知的障害者の職業教育に関する基本的知識を身に付ける。内容:講義(知的障害のある生徒の職業教育の現状と課題,JSTの業務と知的障害のある人の雇用の現状と課題等),見学・参観(知的障害者に対する職業訓練の実際,企業における知的障害者の雇用の実際等),実習(特別支援学校技能検定実習(清掃・食品加工・接客サービス))) 「知的障害キャリア教育総論」(趣旨:知的障害のある児童生徒のキャリア発達を促す教育について,基本的な考え方を学ぶとともに,就労支援に関する福祉・労働の制度を理解し,企業における見学実習を通じて,現状と課題を実践的・実際的に検討する。内容:講義(知的障害のある児童生徒のキャリア教育の理論と実践,知的障害のある人の就労支援施策の現状(労働,福祉)),演習(高等部教員のためのセミナーへの参加と振り返り),見学実習(企業における雇用の実際)) 2 現職教員を対象とした「高等部教員のためのセミナー」(平成25年7月28日~30日)(参加者69名)を実施し,継続的な教員養成について検討するための資料を得た。 3 特別支援学校(知的障害)約750校を対象として,平成24年度に実施した質問紙調査の内容である研修等の実施状況の経年変化を追跡するとともに,職場実習や企業との連携に関する内容を追加した質問紙調査を実施(平成25年10月)し,約6割の学校から回答を得た。また,日本特殊教育学会(平成25年8月)において,平成24年度に実施した質問紙調査の結果の一部を報告し,研究室のホームページにも発表資料を掲載した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1 授業科目「職業教育実践論」及び「知的障害キャリア教育総論」を予定どおり全て実施でき,教員養成プログラムを検討するための資料を得た。 2 現職教員を対象とした「高等部教員のためのセミナー」を予定どおり実施でき,「特別支援学校技能検定実習」と併せて,教育委員会と連携した継続的な教員養成プログラムを検討するための資料を得た。 3 特別支援学校(知的障害)約750校を対象として,研修内容・方法に関する実施状況を追跡するために質問紙調査を実施(平成25年10月)し,約6割の学校から回答を得た。
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今後の研究の推進方策 |
1 教員養成プログラムの試行として,特別支援学校(知的障害)高等部において,先導的な授業を実施している特別支援学校の実践報告に基づく研究協議,参加者によるポスターセッションなどを主な内容とする「第2回高等部教員のためのセミナー」を引き続き開催し,効果を検討する。 2 本教育学部特別支援教育教員養成コース学生及び特別支援教育特別専攻科学生を対象として,授業科目「職業教育実践論」「知的障害キャリア教育総論」を引き続き実施するとともに,広島県教育委員会が実施する「特別支援学校技能検定」における実習も実施し,教員養成における効果を検討する。 3 特別支援学校(知的障害)約750校を対象として,研修内容・方法に関する実施状況を追跡するために質問紙調査を実施(平成26年9月)する予定。
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