研究課題/領域番号 |
24531257
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研究機関 | 神奈川県立保健福祉大学 |
研究代表者 |
友利 幸之介 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (90381681)
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研究分担者 |
長谷 龍太郎 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (40325973)
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キーワード | ADOC / 特別支援教育 / アプリ / タブレット端末 / 個別支援計画書 |
研究概要 |
昨年度の経過を受け,今年度は教育支援計画作成のためのアプリ,ADOC for school(ADOC-S)を開発した.ADOC-Sでは,国際障害機能分類児童版(ICF-CY)の「活動と参加」に準拠した68枚のイラストを,教員,保護者,専門家,子ども本人などが一緒に選んでいくことで,個別支援計画の目標設定および共有を行う.主なユーザーは教員や保育士など先生を想定しているが,基本的には「みんなで目標を決める」ということをコンセプトとしており,外部専門職や子ども自身を含む,子どもの支援に関わる全ての人を想定している.ADOC-Sの面接プロセスは,1) 目標設定参加者の決定,2) 問題の抽出,3) 優先順位の決定,4) 短期目標の設定,5) 長期目標の設定,6) 支援プランの作成,とした.アプリの流れは研究者で考案し,デザインやプログラミングは㈱レキサスへ委託した.開発後は,アプリの有用性を検証するために,支援学校に勤務する教員や作業療法士や臨床現場で勤務する作業療法士へアンケート調査を実施した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度はADOC-Sを開発し,現在,実際に学校現場で使用しながらアプリの臨床有用性をチェックしている.同時に,臨床現場で勤務する作業療法士へデルファイ法によるアンケート調査も完了した.これらは当初予定していた通りの内容であり,おおむね順調と言える.
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今後の研究の推進方策 |
今年度は昨年度にデルファイ法で挙がったインターフェイスの細かい修正を行う.さらに協力校の教員に実際に使用してもらい,教員の視点からアプリの妥当性や有用性について細かく確認していく.そして,教員や親,他の専門職でADOC-Sを用いて目標設定を行い,協働しながら実践を行う予定である.
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次年度の研究費の使用計画 |
今回開発したアプリケーションを用いて,臨床で従事する作業療法士や教員へ有用性などをチェックする予定である.その結果を受けてアプリを再度修正を加える予定である.最終的に修正を行い,次年度成果発表を行っていく. アプリケーションの修正にかかる費用を次年度に使用する予定である.成果発表のための旅費や英文校正費などがある.
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