研究課題/領域番号 |
24531268
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
石橋 裕子 帝京科学大学, こども学部, 准教授 (10310468)
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研究分担者 |
林 幸範 こども教育宝仙大学, こども教育学科, 教授 (70341964)
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キーワード | 特別支援教育 / 養護教諭 / 一般教員 |
研究概要 |
○研究I・II:全体会議が開催できなかったため(「現在までの達成度」参照)、東京周辺在中の研究協力者と4~5月に、①本年度の研究計画の確認、②養護教諭調査・教員調査のデータクリーニング及び分析の計画確認等の打ち合わせを実施した。各地の研究協力者との打ち合わせは、現地に赴き(6月に鹿児島・熊本、7月に京都)実施した。調査結果発表は、10月に国際幼児教育学会で、3月に日本発達心理学会で、教員調査のうち、幼稚園教諭調査について速報値で実施した。さらに、報告書作成のための手順等の確認を実施した。 ○研究III:全体会議については、「研究I・II」と同様。養護教諭対象のヒアリング調査を、11月に北海道、12月に京都、2月に沖縄で実施した。ヒアリング調査により、①地域・校種等によって特別支援教育の実施についての違いがあること、②教員の意識によっても①と同様の傾向があること等が明らかになった。 ○研究IV:全体会議については、「研究I・II・III」と同様。平成25年4月~平成26年3月まで、毎月1~2回、モデル研究協力校(東京都足立区)で、養護教諭を中心に、特別支援教育の実施状況の把握と児童の実態把握、助言・指導等を実施した。モデル校地域等では、貧困層家庭が少なくない。また、一人親家庭も多く、学習習慣の身についていない児童も多い。発達障がい児の他、精神的な支援の必要な被虐待児等も各クラスに在籍しており、養護教諭では実施しにくい学習への丁寧な支援が不可欠であること等が明らかになった。このことが、養護教諭とその他の教員との連携において、重要な阻害要因のひとつになっていることが示唆された。そこで、次年度のモデル研究実施のため、北海道や沖縄等で、一斉授業形式ではない形態で授業を実施している学校での情報収集を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
分担協力者の所属機関の事務が、予算執行を6月まで実施できなかったため、調査報告書の作成に多大な遅れが生じ、作成が次年度(平成26年度)になった。さらに、25年度当初に予定していた東京での全体会議が実施できなくなったため、各地の協力研究者との連絡等実施のため、現地に赴くこととなった。 それ以外の研究は、おおむね順調に実施できた。 以上等のことから、「やや遅れている」と評価せざるを得ない。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、 ○研究I・II:「中間報告書」を8月までに作成、「最終報告書」を1月までに作成、各学会での発表 ○研究III:「最終報告書」を1月までに作成、各学会での発表 ○研究IV:モデル協力校でのモデル研究の実施、「最終報告書」を1月までに作成、各学会での発表
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次年度の研究費の使用計画 |
分担研究者所属機関の事務の予算執行が6月となったため、①全体会議が開催できなくなり、ヒアリング調査等実施のため、各地に赴くための旅費が必要になったこと、②平成24年度の郵便事業会社とのトラブルによる質問紙発送作業の遅延による支出増加、③モデル研究実施ための情報収集等のため。 ①モデル研究実施のための旅費、②養護教諭・一般教員調査研究に関する費用、
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