研究課題/領域番号 |
24531271
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
下川 清美 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (80279356)
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研究分担者 |
津島 ひろ江 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (80113364)
岡本 啓子 畿央大学, 教育学部, 教授 (10382300)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 養護教諭 / コーディネーション / 慢性疾患 / 子ども |
研究概要 |
本年度は、多職種によるチーム支援を行う際に活用できる養護教諭のコーディネーション行動自己評価尺度を開発するために、特別支援学校および地域の学校の養護教諭が行っているコーディネーション行動を抽出した。 具体的には、コーディネーション行動を抽出するために、特別支援学校および地域の学校の養護教諭に対してインタビューを行った。慢性疾患の子ども(脳腫瘍・白血病・腎疾患・糖尿病・てんかん・喘息)が復学するときに行ったコーディネーション、医療的ケア(口腔・鼻腔からの吸引・インシュリン注射・胃瘻からの注入)を必要とする子どもの宿泊研修時のコーディネーション、慢性疾患の子どもが入学するときに行ったコーディネーション等についての事例を分析し、地域の学校と特別支援学校の養護教諭のコーディネーション行動を比較し,共通項目を抽出した。 その後、抽出したコーディネーション行動を「コーディネーション過程」毎に分類した。 そして試作版の尺度を作成するために、地域の学校と特別支援学校の養護教諭の共通したコーディネーション行動を参考に、1)質問項目の作成2)尺度化の検討を行った。 また、慢性疾患の子どもへの復学支援に関する養護教諭のコーディネーションについて、文献検討を行った。復学支援の現状と問題点から、養護教諭に求められているコーディネーションが明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成24年度の目標である「試作版の尺度作成」は達成できた。 試作版尺度を作成するために、養護教諭を対象にインタビューを行い、分析した。分析結果から、コーディネーション行動を抽出し試作版の尺度を作成することが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
多職種によるチーム支援を行う際に活用できる養護教諭のコーディネーション行動自己評価尺度を開発するために、特別支援学校および地域の学校の養護教諭が行っているコーディネーション行動を抽出し、試作版の尺度を作成した。今後、内容的妥当性の検討として、(1)専門家による検討(2)パイロットスタディ(3)尺度の修正を行う。その後郵送法によるアンケート調査を実施し、統計解析ソフトによる分析を行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度使用額41,019円が生じたのは、予定していた人数より少ない人数のインタビューしか行っていないためである。次年度は、前年度予定していたインタビューを早めに行い、分析を進める。 抽出したコーディネーション行動を基に作成した試作版の尺度版は、看護系大学・教育系大学の専門家に質問項目の内容的妥当性の検討を依頼する。その後、予備調査を行い,尺度の修正を行う。研究協力を依頼し,承諾を得られた養護教諭に対し、調査票を郵送し,回収する。そのため、尺度の予備調査・本調査を行うため、封筒印刷費、調査用紙の印刷費、郵送費が必要になる。 また、データ収集後結果より、尺度の信頼性・妥当性の検討を行う予定であるため、データ入力費用、データ分析費用が必要になる。
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