特異点論の立場から3次元ユークリッド空間内の特異曲面の研究を行った。 ホイットニーの傘状の高さ関数の特異点を研究し、その特異点型の分類を、平面との切り口との関連を明らかにする形で与えた。高さ関数との特異点型だけでは、平面と切り口に現れる平面曲線の特異点は決まらず、さらに平面とホイットニーの傘の2重点軌跡を見ることにより平面と切り口に現れる平面曲線の特異点型が決まることを示した。これは、長谷川大氏との共同研究である。ホイットニーの傘と平面との接触を研究する第一歩と言ってよく、重要な成果と考えている。また重み付き錐での主方向の特徴等を解析した論文も発表した。
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