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2012 年度 実施状況報告書

部分多様体とラプラス作用素の幾何学

研究課題

研究課題/領域番号 24540073
研究種目

基盤研究(C)

研究機関静岡大学

研究代表者

久村 裕憲  静岡大学, 理学部, 准教授 (30283336)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード等長的はめ込み / 平均曲率
研究概要

任意のリーマン多様体は、十分次元の高いユークリッド空間に等長的にはめ込み可能ではある。しかしながら、よく知られているように、多様体達に‘制限’を課すと、異なる性質の obstractions が現れる。ここで、‘制限’とは、余次元や部分多様体の intrinsic な幾何(曲率の制限など)または extrinsic な幾何(平均曲率の制限、像の制限など)を指す。リーマン多様体が、与えられた ambient space のリーマン部分多様体として実現されるかどうか、という問題は、 challenging であるばかりでなく、非常に活発な研究領域である。以下に得られた研究成果の要点を述べたい。Cを warped product space N of Riemannian manifolds の cylindrically bounded domain とし、MをNに等長的にはめこまれたリーマン部分多様体とする。このとき、平均曲率が十分小さく、Mの Ricci 曲率が遠方で余り速くマイナス無限大にならないとき、Mの測地球が最初に cylindrically bounded domain Cを‘脱出’する半径を explicit に与えることに成功した。上記の仮定の下で cylindrically bounded domain Cに等長的にはめ込めないことは Alias-Bessa-Montenegro-Piccione により知られていた(定性的結果)が、Cを‘脱出’する測地球の半径を幾何的量により、具体的に与えた点(定量的結果)に、本研究の意義と重要性がある。また、この結果は、交付申請書に記載した「研究の目的」の1番目及び「研究実施計画」の1番目に記したものに該当する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

上記の結果は「研究の目的」の1つ目に該当するものである。「研究の目的」の2つ目については周辺の事柄についてもっと勉強する必要がある。

今後の研究の推進方策

主に、幾何的な部分多様体論を勉強し、それを偏微分方程式という別の観点から捉えなおして「研究目的」を推進したい。

次年度の研究費の使用計画

研究費の70%を旅費に、30パーセントを物品費に使用したい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Limiting absorption principle on manifolds having ends with various measure growth rate limits2013

    • 著者名/発表者名
      Hironori Kumura
    • 雑誌名

      Proceedings of the London Mathematical Society

      巻: 108 ページ: 517-548

    • DOI

      10.1112/plms/pds057

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Geometric relative Hardy inequalities and the discrete spectrum of Schrödinger operators on manifolds2012

    • 著者名/発表者名
      Kazuo Akutagawa and Hironori Kumura
    • 雑誌名

      Calculus of Variations and Partial Differential Equations

      巻: 未定 ページ: 未定

    • DOI

      10.1007/s00526-012-0542-z

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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