種々のグラフ上の量子ウォークについて、その定常測度、時間平均極限測度、弱収束極限測度を求めることが出来た。例えば、グラフ上の量子ウォークを決めるユニタリ行列の特性多項式を重み付きゼータ関数を用いた公式を得ることが出来た。1次元系の2状態量子ウォークの定常測度を求め、アダマールウォークの場合には一様測度でない測度も得られた。さらに、1欠陥をもつ1次元系の量子ウォークのクラスに関して、その定常測度、時間平均極限測度、弱収束極限測度を求め、局在化についても明らかにした。木を結びつけたグラフやスパイダーネットに関しても、その局在化について解析を行った。
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