平成27年度は,平成26年度に引き続き一般的な近似超関数の理論によって得られた算法の性能を評価し,研究発表を行った. 1. 計算機での新しい算法の性能評価 超関数に起因する計算困難な計算の新しい算法の評価を前年に引き続き行った.複雑な振動積分や多次元振動積分に関しては,従来の方法と比較して高速高精度で計算が可能となることを確認した.一方,非整数階微分や非整数階常微分方程式の計算に関しては,従来の方法と比較して同程度の精度と速度で,新しい算法の優位性は確認できなかった. 2. 成果発表 本研究の振動積分に関する成果に関して,北京で開かれた応用数学の国際会議:ICIAM2015で発表を行った.
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