一般の常微分方程式の初期値問題に対する数値解法アルゴリズムである離散変数法に,新たなクラスである``先読み''線型多段階法(``look-ahead'' linear multistep methods, LALMM)を提起し,その収束次数・安定性の解析を行うとともに,2段階の LALMM を実際に構成して,プログラム実装し,その性能評価を行った。その結果,古典的 Runge-Kutta 法などの従来の離散変数法に匹敵する方法を作ることができ,段階数を更に大きくすることによって,さらに性能の向上と,常微分方程式に類似する函数方程式への離散変数法として拡張する見通しをえた。
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