2次元あるいは3次元空間に拡がる非圧縮粘性流体の中で障害物が運動するとき、その周りの流れの構造におよぼす物体の運動効果を数学的に解明した。特に2次元平面内を物体が並進するときのOseen半群の時間減衰評価、物体が回転するときの線型化方程式の定常解の空間無限遠での漸近展開を導いた。また、3次元空間でself-propelled条件をみたす物体と流体の相互作用の問題を考察し、物体の並進速度と回転角速度を小さく与えるとき、それを達成するように境界上で制御可能であることを示した。ほかに、2次元aperture領域と3次元全空間で定常流および時間依存流があるクラスで小さいときの安定性を示した。
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