現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題では, (1)空間高次元における解の有限伝播性; (2)KS方程式系固有の解の界面の特徴づけ; (3)Aronson-Benilan評価式; (4)解の一意性:弱解が一意的である関数空間の確立. 以上を主たる研究目的としている. 2013年度には, 半線形型KS方程式系に対して成果を挙げることに成功し, 2012年10月九州関数方程式セミナーや2013年1月九州における偏微分方程式研究集会(国際研究集会),更に2013年10月南大阪応用数学セミナ-成果発表を行っている. まだ同研究に関する成果は, Journal of Differential Equationsに掲載されている. また2013年度には, 半線形型のみならず,退化型,特異型KS方程式系を放物-放物型および放物-楕円型ともに扱い,Hoelder連続な関数空間における弱解の一意性を証明し,2論文を投稿した.同研究成果は2014年春季日本数学会で発表済みである. 更に,Bonn大学のVelazquez氏・東京大学の筒井容平氏と,PDE-ODE型のKS方程式系の解の適切性について共同研究を行った.得られた研究成果は,Journal of Mathematical Analysis and Applications に掲載されている. また2014年春季日本数学会で発表済みである.
|