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2012 年度 実施状況報告書

共形写像に関連する変分問題とmetricのpullbackに関する変分問題の研究

研究課題

研究課題/領域番号 24540213
研究種目

基盤研究(C)

研究機関山口大学

研究代表者

中内 伸光  山口大学, 理工学研究科, 教授 (50180237)

研究分担者 内藤 博夫  山口大学, 理工学研究科, 教授 (10127772)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード変分問題 / 共形写像 / pullback / symphonic map / C-stationary map
研究概要

本研究の目的は2つある:(1)多様体間の写像の conformality を測るテンソル量のノルムの積分を最小にすることにより、conformal maps に "最も近い" 写像を見つける. もっと一般に, この変分問題の停留写像 (C-stationary maps と呼ぶ) の性質を調べる. (2)上記の積分量の一部として, metrics の pullbacks のノルムの積分が現れるが, そのノルムの積分の停留写像 (symphonic maps と呼ぶ) の性質を調べる. ちなみに, metrics の pullback のトレースの積分の停留写像が harmonic maps である.
今年度は, 本研究課題の初年度として, symphonic maps に関して, 以下の2つの事柄について研究を行った:(1)symphonic maps の正則性について調べた. 4次元ユークリッド空間の部分領域から, n次元球面への symphonic maps のへルダー連続性の結果が得られた. (2)n次元球面の部分多様体を定義域あるいは値域とする安定な symphonic maps の性質についての研究を行っている. 現在進行中である.
また, 本研究と関連して, biharmonic maps について研究を行っている. biharmonic maps についての Chen 予想の部分的解決の結果が得られている. さらに, 最近, Marques, F.C. と Neves, A. により, Willmore 予想が解決されたが, 技術的観点から本研究との関係があるので, 今年度末 (2013年2月) に Willmore 曲面の研究会を山口で開いた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

C-stationary maps の研究の準備的段階として, symphonic maps についての考察が進んでおり, 初年度としての目的は達しているものと思われる.

今後の研究の推進方策

次年度以降は, 初年度の研究を進めるとともに, C-stationary maps の研究の準備的考察を始める予定である.

次年度の研究費の使用計画

本研究は, 他大学の研究者との共同研究として進めている部分も多い. したがって, 研究費の多くは, 研究打ち合わせのための旅費と, 研究に必要な図書の購入に使用する. また, 次年度末には今年度末に引き続き, Willmore 曲面の研究会を開く予定であるので, 研究会開催のための費用を計上する.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] A Holder continuity of minimizing symphonic maps2012

    • 著者名/発表者名
      Misawa, M. and Nakauchi, N.
    • 雑誌名

      Nonlinear Analysis

      巻: 75 ページ: 5971-5974

    • DOI

      10.1016/j.na.2012.06.010

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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