• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

共形写像に関連する変分問題とmetricのpullbackに関する変分問題の研究

研究課題

研究課題/領域番号 24540213
研究機関山口大学

研究代表者

中内 伸光  山口大学, 理工学研究科, 教授 (50180237)

研究分担者 内藤 博夫  山口大学, 理工学研究科, 教授 (10127772)
キーワード変分問題 / 共形写像 / pullback / symphonic map / C-stationary map
研究概要

本研究の目的は2つある:(1)多様体間の写像の conformality を測るテンソル量のノルムの積分を最小にすることにより, conformal maps に "最も近い" 写像を見つける. もっと一般に, この変分問題の停留写像 (C-stationary maps と呼ぶ) の性質を調べる.
(2)上記の積分量の一部として, metrics の pullbacks のノルムの積分が現れるが, そのノルムの積分の停留写像 (symphonic maps と呼ぶ) の性質を調べる. ちなみに, metrics の pullback のトレースの積分の停留写像が harmonic maps である.
今年度は, 昨年度から引き続き, symphonic maps に関して, 以下の2つの事柄について研究を行った:(a)symphonic maps の解の構成について, harmonic maps の Smith construction の方向での解の構成について研究を行い, 結果が得られた. (b)n次元球面の部分多様体を定義域あるいは値域とする symphonic maps の安定性に関連していくつかの結果が得られた.
本研究と関連して, biharmonic maps や triharmonic maps について研究を行っている. triharmonic maps についての一般化された Chen 予想についての結果も得られた. また, Willmore 曲面は技術的観点から本研究との関係があるので, 昨年度に引き続き、今年度も 2014年2月に Willmore 曲面の研究会を山口で開いた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

Smith construction の議論を用いて, 2つの球面から球面への symphonic maps から, 球面から球面への新たな symphonic maps の構成することができるという結果が得られた.

今後の研究の推進方策

今後もこの方向で研究を進める. 特に, symphonic maps について, 研究を進める.

次年度の研究費の使用計画

行う予定であった研究打ち合わせが、事情により行えなかったため。
行えなかった研究打ち合わせを次年度に行う予定であり、この打ち合わせの旅費に使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Biharmonic submanifolds in a Riemannian manifolds with non-positive curvature2013

    • 著者名/発表者名
      Nobumitsu Nakauchi and Hajime Urakawa
    • 雑誌名

      Results in Mathematics

      巻: 63 ページ: 467-474

    • DOI

      10.1007/s00025-011-0209-7

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Weak conformality of stable stationary maps for a functional related to conformality2013

    • 著者名/発表者名
      Shigeo Kawai and Nobumitsu Nakauchi
    • 雑誌名

      Differential Geometry and its Applications

      巻: 31 ページ: 151-165

    • DOI

      10.1016/j.difgeo.2012.11.002

    • 査読あり
  • [学会発表] Chen 予想と3重調和多様体2014

    • 著者名/発表者名
      Shun Maeta, Hajime Urakawa and Nobumitsu Nakauchi
    • 学会等名
      日本数学会年会
    • 発表場所
      学習院大学(東京都豊島区)
    • 年月日
      20140316-20140316

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi