研究課題
本研究はすざく衛星で、広範な超新星残骸を探査することにより、それらの元素組成と爆発のタイプの決定、過電離プラズマ有無とその起源解明の解明、クロム、マンガン、鉄、ニッケルなど超新星爆発時に中心部で合成される鉄族元素の定量観側により超新星とその残骸の構造と進化に新視点を導入する。具体的な成果は① Kes 17 とN49から過電離プラズマを発見した。② G272.2-3.2の元素組成と分布構造を解明し、Ia型と確定した。③ シンクロトロン放射のみと考えられていたRX J1713.7-3946から熱的プラズマを発見した。④ Kepler SNR から 濃い星周ガス起源のX線を発見した。⑤ G337.2-0.7の元素組成からIa型と確定した。など多岐にわたる。以上の成果は7編の査読論文で報告されている。
1: 当初の計画以上に進展している
査読論文が7編は予想以上の成果(予想2-3編)。
すざくで観測した超新星残骸で未解析のものがまだ多い。これらの解析を順次すすめ、論文として完成させる。また、すでに解析が終了した超新星での空間構造を研究し、元素組成分布から爆発の機構を解明する。過電離パラメタ―の空間分布や他の物理量(分子雲、γ線強度分布)との相関を研究して、過電離プラズマの生成機構にせまる。
繰り越し金は1795円は特におおきな理由はない
使用計画に変更はない。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 2件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 7件、 謝辞記載あり 7件)
PASJ
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10.1093/pasj/psv131
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