「すばる望遠鏡」のステラーコロナグラフ装置HiCIAOを用いて、おうし座分子雲に付随し連星系をなす前主系列星を近赤外線で観測した。補償光学系を用いることにより0.1秒角という高い空間分解能を得た。偏光観測の結果、おうし座UX A星の周囲に、半径100天文単位ほどの原始惑星系円盤を検出した。偏光度の空間分布から、円盤内のダストは半径60ミクロン程度であることが推測できる。本研究により、原始惑星系円盤の中でダストが合体成長していることが明らかになった。また、国立天文台岡山観測所の188cm望遠鏡と高分散分光器を用いた視線速度の長期観測から、連星をなす主系列星の周囲に太陽系外惑星を検出した。
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