研究成果の概要 |
電波天文観測において最も高い角度分解能を得られる VLBI 観測を実現するために必要となる円偏波ポーラライザーについて、従来問題となっていた対応帯域幅の狭さ、および86GHz帯以上の高周波化における各特性の劣化の原因追求と解決策を検討した。
この結果、C-X , Ka Band における比帯域 10% → 24% の広帯域化達成に加え、セプタムと呼ばれる階段状金属障壁部を4段目で分割する新たな製作手法を考案したことで86 , 230GHz 帯ポーラライザーの特性安定化、及び天文観測への実用化を達成した。これにより各帯域における VLBI 観測の実現・発展への貢献が期待できる。
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