• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

X線スペクトルと時間変動解析によるブラックホール降着流の状態遷移機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24540237
研究機関芝浦工業大学

研究代表者

久保田 あや  芝浦工業大学, システム工学部, 准教授 (00391938)

キーワードX線天文学 / ブラックホール / すざく衛星 / 降着円盤 / 状態遷移 / ASTRO-H衛星 / 国際情報交流
研究概要

2013年度は産前産後休暇および育児休暇取得のため、研究は行っていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2013年度に研究を中断したため。

今後の研究の推進方策

2013年度の育児休暇取得にともなって、研究期間の延長を申請中であり、今後は以下のように、研究を進める予定である。
イギリスのC.Done教授と共同で、ブラックホールのvery high 状態(VHS)を記述するスペクトルモデルに、非熱的電子の寄与を考慮したモデルを構築する。作成したモデルをすざくで観測したブラックホールのVHSデータに応用し、モデルの妥当性を評価する。同時にRXTE衛星やSwift衛星による長期の観測データを援用し、VHSが生じるタイミングをスペクトルと時間変動にてらして各ブラックホールの各アウトバーストについて決定する。 長期間データの解析結果および時間変動解析結果をあわせ、非熱的電子と熱的電子が円盤の成長/安定性に果たす役割を明らかにする。また、スペクトルに現れる熱的および非熱的電子の相対値にたいして、時間変動を特徴づけるQPOの有無、強度を定量化することで、QPOの要因をさぐる。 また、すざく衛星の次の世代を担うASTRO-H衛星の打ち上げを視野に、ASTRO-Hチームの一員として観測にむけたシミュレーションおよび観測提案を準備する。

次年度の研究費の使用計画

2013年4月9日より産前産後休暇および育児休暇取得により2014年4月9日まで研究を中断したため、2013年度の予算は0であったが、2012年度に次年度使用額が生じており、それが持ち越されたため。
国内外の成果発表および研究打ち合わせの旅費、論文投稿における投稿料、英文校閲費用、および論文別刷り代、データ蓄積のためのハードディスクと研究用ソフトウェア、成果発表およびデータ解析用のパソコンの購入を予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Two Power-Law States of the Ultraluminous X-Ray Source IC 342 X-12013

    • 著者名/発表者名
      Yoshida Tessei, Isobe Naoki, Mineshige Shin, Kubota Aya, Mizuno Tsunefumi. Saitou Kei
    • 雑誌名

      Publications of the Astronomical Society of Japan

      巻: Vol. 65 No.2 ページ: 48--61

    • DOI

      10.1093/pasj/65.2.48

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Highly Ionized Fe-K Absorption Line from Cygnus X-1 in the High/Soft State Observed with Suzaku2013

    • 著者名/発表者名
      Yamada S., Torii S., Mineshige S., Ueda Y., Kubota A., Gandhi P., Done C., Noda H., Yoshikawa A., Makishima K.
    • 雑誌名

      The Astrophysical Journal Letters

      巻: Vol 767 Issue 2 ページ: 35--41

    • DOI

      10.1088/2041-8205/767/2/L35

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi