全天X線監視装置 MAXI のデータを用いたX線新星等を発見する「突発天体発見システム」の改良を行った。その結果、GSC (ガススリットカメラ) 検出器の検出限界近くでの強度変動をリアルテイムで捉えられるようになり、本研究期間中に3つの新たなブラックホール候補天体を含む、計 11 個の新天体が発見された。また、MAXI のデータを用いた短時間変動解析(パワースペクトル解析)を確立し、MAXIのスキャン中の時間変動のデータからもブラックホール候補天体の状態遷移等の情報が得られることを確認した。さらに、SSC (半導体スリットカメラ) 検出器のデータを用いた突発天体発見システムの開発も行った。
|