「すざく」の性能を極限まで引き出すため,検出器の較正を行った。また,ガスのバルクな運動の解析手法を開発した。特に明るい銀河団について,ガスの運動の空間分布を調べた。これらのX線放射は,CCDの視野の数倍に広がっており,マッピング観測が行われている。各視野ごとにデータを積分し,それらの「zの差」を測定した。我々が開発した解析手法をを用いて,われわれの近くにあるX線で最も明るい銀河団ペルセウスのデータを系統的に解析し,バルク運動の空間分布を測定した。銀河団の広い領域にわたり,600 km/sの精度で速度構造に制限をつけることができた。
|