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2013 年度 実施状況報告書

第一原理核反応計算を用いたビックバン元素合成の天文学的S因子の定量的分析

研究課題

研究課題/領域番号 24540262
研究機関新潟大学

研究代表者

青山 茂義  新潟大学, 学術情報基盤機構, 准教授 (60311528)

研究分担者 新井 好司  長岡工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (20374738)
キーワード少数多体系 / 元素生成 / 核反応 / 核力第一原理計算
研究概要

平成25年度は、4核子系を中心に詳細な分析を行うというのが主なテーマであった。ス-パーコンピュータを用いた大規模数値計算を行い、これまでに行った位相差計算を、高いエネルギー領域や他のチャンネルに拡張して行った。分析結果は、論文形式でまとめているが、分量が多いため、ポイントを絞った形に論文の再構成を行っている所である。これらの結果発表については、ポーランドで開催された「ヨーロッパ少数多体系の物理」で口頭発表を行った。また、高知で開催された日本物理学会においても、発表した。更に、当初想定していなかった新たな状態が見つかり、現在、その状態を分析するための複素座標スケーリング法をもとにした分析手法の検討に入った所である。これについても、研究期間内に可能な限り分析を終えて、発表していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本課題では、スーパコンピュータを用いた4核子系の詳細な分析をし、5核子系については、新しい計算コードの開発と試験計算するというのが主なテーマであった。4核子系で最も代表的な原子核4Heについては、E1遷移など、先行して発表した論文では行っていなかった分析などを既に行った。また、新しい状態を示唆する計算結果がでており、分析を開始した。また、5核子系については、計算コードの開発に着手し始めた所である。

今後の研究の推進方策

当初予定の4核子系についての分析を研究期間内に終える。第一原理核反応計算の結果として、これまで議論されていなかった新たな励起状態が見つかったので、その構造について詳細分析を行う。また、5核子系の分析に向けた研究コード開発を予定通り開始する。

次年度の研究費の使用計画

当初計画にそって予算執行したが、実際の購入時の価格変動等よって、差額が生じた。
差額は、消耗品の購入費にあてる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 第一原理核反応計算によるd(d,γ)4He反応の分析2013

    • 著者名/発表者名
      青山茂義、新井好司、鈴木宜之
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      高知大学
    • 年月日
      20130920-20130923
  • [学会発表] Analyses of excited states in 4He with complex scaling method2013

    • 著者名/発表者名
      青山茂義
    • 学会等名
      ヨーロッパ少数多体系の物理
    • 発表場所
      クラコフ(ポーランド)
    • 年月日
      20130909-20130913

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公開日: 2015-05-28  

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