研究課題
標準模型ではパリティの破れは初めから仮定として与えられたものであり、その起源は謎である。標準模型を超える物理として有力な、left-right symmetric (LR) 模型は、パリティ対称性に基づき標準模型を拡張した理論であり、パリティの破れは高エネルギースケールで自発的に破れると思われる。LR模型ではSU(2)Rゲージ対称性のゲージボソンや標準模型以外の新しいヒッグス粒子が予言される。ヒッグス粒子に関しては、重い中性ヒッグスや荷電ヒッグス粒子の存在が予言される。そこで、LR模型において、現在の実験のバウンドをクリアーするとともに重いヒッグスが近い将来に実験で検出できる状況を調査し、模型を構築し、"semi-aligned 2 Higgs doublet model (2HDM)"と名付けた。詳しい調査の結果、中性中間子混合のインプットパラメータの精度が向上することで、模型を検証できる可能性があることを示した。また、古典的スケール不変性が、強結合SU(2)_Tゲージ理論の導入により、標準模型のヒッグス場が真空期待値をダイナミカルに持つことの出来る模型の構築に成功した。さらに、この模型では、プランクスケールでヒッグス・ポテンシャルが消滅することを示し、LHC・ILC加速器実験において探索可能な新粒子が存在することを予言した。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 1件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (7件) 備考 (1件)
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