次世代の大強度ニュートリノビームを用いたニュートリノ振動実験の実現のために、放射線耐性が高いとされるダイヤモンド検出器をミューオンプロファイルモニターとして実用化させるための研究を行った。厚さ0.5mmのCVD単結晶ダイヤモンド試料をメーカーから入手し、深紫外線および大強度ミューオンの照射に対する出力信号の安定性を調べた。深紫外線の照射では、3日間の連続照射に対しても安定性を示した。大強度ミューオンに対しては、照射量が3×10^7個/cm2/sを超えるあたりから、ダイヤモンド中の不純物準位への電子捕獲に起因すると考えられる出力信号の減少が見られた。実用化に向けては更なる品質の向上が必要である。
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