磁場強度が~10**14 Gにも達する中性子星であるマグネターは、定常的にX線を放射し、ときおり間欠泉のように強烈にX線を放出するバーストを起こす。私が太陽フレアとの類推から提唱した「定常放射は微小バーストの重ね合わせ」とする仮説が正しければ、定常放射は大小さまざまなサイズの微小バーストで構成されており、定常放射の強度揺らぎはポアソン分布から推定される値よりも大きいと考えられる。そこで、「すざく」衛星が観測した11天体・21観測のマグネターの光度曲線について、RMS Variationを用いて強度揺らぎを定量的に評価した。その結果、ポアソン分布から推定される値よりも有意に大きい値となった。
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