研究課題
基盤研究(C)
共鳴X線発光分光により量子常誘電体SrTiO3で観測されるラマン散乱ピーク(CTピーク)が、この物質で提唱されてきた紫外線照射化での局所的な分極領域の消長に直接対応するスペクトル構造であることが明らかになった。また、静電場を印加することで、この局所分極が強誘電的秩序構造をとることも明らかになった。これにより、これまでいくつかの研究グループから提唱されていた「分極ナノドメイン由来の強誘電性」に対し、結晶構造に基づいた局所的な分極発生メカニズムによって説明できることがわかった。
光物性、誘電体物理