ランタノイド、アクチノイド化合物について、主に核四重極相互作用に注目した研究を行い、その有用性を示した。特に、URu2Si2ではU価数や局所対称性に関する情報を、SmB6については6GPaの超高圧下における核磁気共鳴(NMR)測定を成功させSm価数の圧力依存性について調べた。また、YbCo2Zn20については100mK以下の極低温下における核四重極共鳴(NQR)を行い、200mKという極低温下での局在-遍歴のクロスオーバーを観測した。その他、EuPtPでは強磁場下NMR測定とゼロ磁場NMR・NQR測定を行い、Euの価数や磁気モーメントの秩序構造について重要な情報を得た。
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