研究成果の概要 |
3dx2-y2型軌道整列反強磁性相を持つNd1-xSrxMnO3(x=0.55)単結晶試料を母物質として、そのMnサイトにZn,Cr,Fe,Ruなどの(非)磁性不純物を導入し、その軌道整列反強磁性非金属相と強磁性金属相の二相共存・分離状態について調べた。その結果、Cr不純物が強磁性金属相を安定化することを明らかにし、軌道整列反強磁性非金属相から強磁性金属相への相転移臨界磁場を劇的に減少させることに成功した。 さらにFe不純物をドープしたマルチフェロイック物質CaBa(Co1-xFex)4O7試料について、1.56(%)以上のFeドープによってフェリ磁性及び電気分極が失われることを明らかにした。
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