研究課題
基盤研究(C)
『受信者が受け取れる情報量は古典通信のビット数より大きくはなり得ない』という情報因果律の不等式を、量子力学に内在するランダムネスの効果を取り入れるように拡張した。その不等式を用いることにより、情報因果律ではなく、『十分に撹乱されたメッセージは情報を伝達することができない』という暗号の基本原理によって量子相関の強さが制限される場合があるという基礎科学的な知見を示すことに成功した。また、その内因性ランダムネスの下限を計算する方法の開発も行った。
量子情報理論