研究課題
1.平成26年度の研究実施計画の通り、先ず、中赤外線における原子電離過程について、計算コードを本科研費で購入したGPUワークステーションで開発して、筑波大学計算科学研究センターのスーパーコンピューターHAPACSで計算できた。その計算コードを利用して、波長より長い3100nm中Ar原子電離電離の超低エネルギーの異常分布の物理原因はRydberg状態の起用ということが明らかになった。この研究はヨッローパの研究グループと共同研究で、研究結果はPhysical Review A に2件発表された。2.ウィーン工科大学と筑波大学の研究者と共同研究で、実空間、実時間の時間依存密度汎関数法を利用して、大規模な数値計算で強レーザー中絶縁体SiO2 を瞬間的(フェト秒範囲内)に導体になるという現象が確認された。この現象を利用して、物質の導電性を加えた超短レーザーパルースにより、短時間内制御可能ということが明らかになった。研究結果は物理分野有名な雑誌Physical Review Letters に搭載された。3.超短パルース(4fs)強レーザーにおける重水素分子解離の非対称性について、大規模な計算をやって、非対称性に対した、制御しやすい強度を見つかった。この強度が存在するということをドイツの実験グループに提案して、実験でこの現象が確認された。研究結果はJournal of Physics Bに発表された。4.実験で2色円偏光レーザー場中Ar原子電離電子が観測された。その電子運動量の分布は時のように2色レーザーの時間遅延によって、ぐるぐるする。その電子運動量分布解明のために、数値計算を行った。計算中でてくる電子と親イオン間のクーロン考慮するかどうかと比べて、低エネルギーの起用はクーロン相互作用と明らかになった。アメリカColorado大学の実験グループ共同研究で研究結果はPhysical Review A ― Rapid Communicationに発表された。
2: おおむね順調に進展している
(1)筑波大学計算科学研究センターのスーパーコンピューターHAPACSの利用注:本科研費で購入したGPUワークステーションと HAPACSの構造は同じなので、GPUワークステーションの計算コードはスーパーコンピューターHAPACSで直接走れる。(2)国際の共同研究者の共同研究で最新情報の把握。
(1)FFTを利用して、新時間依存密度汎関数計算法を直接最新の計算加速器で(MICと呼ばれる)開発。(2)2色楕円偏向強レーザー中原子電離過程のメカニズムを解明する。その上に、2色レーザーの時間遅延で電離電子運動量分布の制御方法を探索する。(3)大規模の計算で2色レーザーにおける重水素解離過程の非対称性と時間遅延の関係を解明する。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件、 謝辞記載あり 5件)
Physical Review A -- Rapid Communications
巻: 91 ページ: --
10.1103/PhysRevA.91.031402
Physical Review A
巻: 90 ページ: --
10.1103/PhysRevA.90.063424
10.1103/PhysRevA.90.062702
Journal of Physics B
巻: 47 ページ: --
10.1088/0953-4075/47/20/204019
Physical Review Letters
巻: 113 ページ: --
10.1103/PhysRevLett.113.087401
doi:10.1088/0953-4075/47/12/124020
巻: 89 ページ: --
10.1103/PhysRevA.89.043414