光子の偏光の連続測定を実現し、下記の成果を得た。測定装置による誤り確率を評価することによって、弱い領域から強い領域まで任意の強さで測定した確率から測定前の量子状態の確率分布を得ることに成功した。結合確率は負となったが、量子論の予言と一致した。さらに位相に感度を持つ測定装置に改良し、複素数の結合確率も得た。また測定誤差の最適な値を求めることで、数学的には同じ定義でも物理的意味の異なる測定誤差を評価することに初めて成功した。この誤差は後段に行った測定結果との非古典相関によって原理的にゼロまで下げられることが分かった。上記の結果は光子対測定にも直ちに応用可能である。
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