NMRによる光制御転写因子オーレオクロームの光構造変化とDNA結合様式の追跡を目指し、ラベルタンパク質の合成ならびにNMR測定さらにDNAとの結合の解析を進めた。NMR測定においては、タンパク質骨格部分の構造変化は確認されたが、構造決定には至らなかった。DNAとの結合様式に関しても同様で、シグナルのブロードニングによりアサインはできなかったが、光構造変化様式に違いがあることが分かった。一方、タンパク質変異体作製では、光による二量体化を野生型にくらべ20倍程度安定化する変異体作製に成功した。これら変異体は二量体構造を安定に保持することも確認できた。
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