生体内で観察される物理的な現象を理解するために、ゲスト分子による秩序構造変化、および分子認識による秩序構造形成・変化に焦点をあて研究を行った。ゲスト分子による秩序構造変化では、高分子鎖によって誘起される油中水滴型ドロップレットの形状を調べ、球状から棒状、枝分かれ構造への形状変化メカニズムを明らかにした。また、様々なベシクルの形状変化をコンピュータシミュレーションで再現し、今後ゲスト分子を内包したベシクルの形状変化を調べる上で重要な知見を得た。分子認識による秩序構造形成・変化については、修飾シクロデキストリンが形成する様々な包接化合物形成を再現し、その形成メカニズムを明らかにした。
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