研究課題/領域番号 |
24540443
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
横島 智 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (00532863)
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キーワード | アミロイドβ / 分子動力学法 / フラグメント分子軌道法 / 光合成 / 励起状態 |
研究概要 |
フラグメント分子軌道法(FMO法)を非制限ハートリーフォック法(UHF法)や非制限密度汎関数法(UDFT法)が扱えるように修正し、その基底状態、励起エネルギー、振動解析を可能にした。これらの手法開発は、ポリマー中の分子の問題や、光合成における光化学系IIの酸素発生中心の問題の解析の際に活用できるものである。 アミロイドβについては、モノマーの局所安定構造の候補構造を増やして計算をおこない、局所的な折りたたみを形成するものから、大域的な折りたたみになるものまで様々な場合が出てくることを見出した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
アミロイドβについては、昨年度に引き続き多様な初期構造が作成可能であることから、その多様性にどう対処するかという困難に直面している。 FMO法の計算手法開発が進展していることから、ポリマー中のジアリールエテンや光化学系IIの酸素発生中心の方は順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
アミロイドβについては候補構造をしぼることで少なくともダイマーの話まで進みたい。 酸素発生中心とポリマー中のジアリールエテンについては環境中の励起状態ダイナミクスへと進めたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
予想よりも旅費が安くすんだ。また、論文代金が安く上がった。 最終年度であることから積極的に学会発表と論文の代金に使われる予定である。
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