本研究では、新たに実験室の白色X線を用いたエネルギー分散型X線反射率測定装置(ED-XRR)を製作し、それを現有の全反射赤外分光装置(FT-IR)と組み合わせて、液体/プリズム界面の構造をリアルタイムで検出するシステムを開発した。 ED-XRR装置を用いて10-5まで最短10秒でX線反射率測定が可能であることがわかった。また、5分でX線回折パターンも測定可能であることがわかった。 一方、タンパク質と塩の相互作用について、FT-IR単独測定による2次構造の追跡にも成功したが、ED-XRRとの同時測定はできなかった。しかしながら、X線回折との同時測定は可能であり、応用範囲は広いと思われる。
|