研究課題
基盤研究(C)
東北地方東方で実施した2000日間の長期測流のデータを解析し、深さ4000m付近の流速の変動の特性を明らかにした。変動は、3~6か月の間の広い周期で卓越し、年変動やそれよりも長周期の変動は顕著でない。このため、1年程度の平均値はほぼ変化しない。海溝に沿って明瞭な位相の伝播があり、また、大洋底上では西向きの位相の伝播がみられる。海面風応力のみで駆動した2層モデルのシミュレーションによって得られた流速のエネルギースペクトルは、観測と同様となったことから、変動が主に風応力によると推定できる。
海洋物理学