2013年5月に,マーシャル諸島でNASA,クレムソン大学と共同でロケット実験を実施した.高度100kmから上方には太陽光があり地上には太陽光がない19時地方時に,2機のロケットを約1分間隔で打ち上げ,熱圏下部と上部(電離圏E層とF層)の中性大気とプラズマを同時に測定した.クレムソン大学と共同で開発したリチウム原子放出器によるリチウム原子とTMAを放出することで,熱圏大気にリチウム雲とTMA雲を形成した.これらの雲をロイ島,ロンゲラップ島,リキエップ島に配置した高感度CCDカメラとビデオで同時撮影した.高度100km付近に約100m/sの熱圏大気風速シアーを捉えた.
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