研究課題/領域番号 |
24540489
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山田 泰広 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20362444)
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研究分担者 |
KYAWTHU Moe 独立行政法人海洋研究開発機構, その他部局等, その他 (10371725)
辻 健 九州大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (60455491)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 活断層 / 応力 / 坑井 / 物理検層 |
研究概要 |
「応力場の局所的な不均一性を発生させている断層」は現世応力場によって断層面が滑動していることを示していることから、何らかのデータを使用して応力場が乱れている箇所を検出できれば応力的に活性な断層を認定することが可能となる。このようにして検出された「応力活断層」は一般に変動地形学から認定されている「(地形)活断層」とは異なる分布・形態である可能性がある。 今年度は研究初年度として、南海トラフの海底坑井で取得された物理検層データの中から坑壁イメージデータを用いて、データ上に認められた坑壁破壊現象の幅と方向から詳細に(数メートル精度)応力解析を実施した。その結果、反射法地震探査で認められている大規模断層帯の内部やその外側などに複数個所の応力活断層が存在している可能性が得られた。また、地質構造モデリングの一種である粒子法数値シミュレーションを実施して、南海トラフの坑井掘削箇所に近い地質環境を再現したところ、構造形成過程において内部応力が非常に変動することが検出された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は当初の実施計画に掲げた2項目に沿って順調に作業が推移しており、それに伴って順調に成果が得られている。以上のことから、本研究はおおむね順調に進展しているものと判断している。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は、検層解析によって抽出された応力不均一箇所の不均一性について、統計処理によって評価するとともに、断層のほかに岩相変化による効果も評価した上で、応力変動の原因を総合的に調査する。また、地質モデルを並行して実施して、構造形成過程における応力変動現象をより高精度に検出する作業を継続する。さらに他地域における事例研究を追加して、本研究成果の一般化について検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度中に解析用計算機を導入する予定であったが、現在使用している解析ソフトウェアが平成25年度初頭に大規模に更新されるとの情報を得たことから、ソフトウェアの更新内容に合わせた最適な計算機に更新するために、導入時期を本年度に延期した。今年度はこの計算機を導入するとともにソフトウェアを更新し、さらに高い精度での解析作業を実施する。また、成果を広く発表すると共に、内外の関連研究事例や研究動向を調査するため、内外の会議や学会に出張するための旅費として研究費を使用する計画である。
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