カヤツリグサ科マツバイを用いて①Cs溶液水耕栽培実験,②福島県の自生マツバイの放射性Cs濃度と生物濃縮係数(BCF),および③福島県におけるフィールド栽培実験を行った。①では,マツバイがCsを1000mg/kg-DW以上吸収する超集積植物であることが解明された。②では,マツバイが最大で2400 Bq/kgであった。③では,放射性Cs濃度が6580 Bq/kg水田土壌において,マツバイのそれは平成24年度での平均で1310,平成25年度で782 Bq/kgであった。以上の結果に基づくと,マツバイによる放射性Csの除染は極めて簡便で、かつ有効な除染技術であることが実証された。
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