前期-中期中新世の西南日本弧前孤域では,きわめて活発な構造運動が地域的・局所的な堆積作用を支配することで古生態系にまで影響を及ぼしていた可能性が高いことを裏付ける複数の成果が得られたほか,浅海域~河川域における津波堆積物の堆積相モデルの確立に寄与し得る予察的観察結果も得られた. 以上の成果は,9編の原著論文,9回の国際学会での講演,20回をゆうに超える国内学会での講演,2編の著書(編集も担当)として公表したほか,2015年には,筆者が中心となって主催し,13カ国38名の参加者を迎えた国際研究集会において公表することが出来た.また,国内学会からは1件の学術賞と1回の特別講演の機会を賜った.
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