研究課題/領域番号 |
24540503
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
兼子 尚知 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質標本館, 主任研究員 (50356804)
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研究分担者 |
田澤 純一 新潟大学, 自然科学系, 名誉教授 (50108453)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 模式標本 / データベース / 古生代 / 腕足類 / 古生物 / 化石 |
研究概要 |
研究の初年度にあたる平成24年度は,日本における古生代腕足類化石の新種記載論文を調査し,そこから模式標本に係わる情報を抽出し,データ入力・修正を行った.これらの作業を進めるにあたり,研究代表者と分担者は,複数回にわたり作業方法の打合せを実施し,経過情報を交換しながらデータの最適化を図った. 研究分担者は,当該模式標本が収蔵・保管されている機関(東京大学・京都大学・九州大学など)に赴いて実標本を直接観察し,論文から抽出した情報の吟味を行った.このような標本の再検討結果を,上記のデータ修正に随時適用した.また,研究分担者は,本データベースを作製・検討するために比較データとなる標本記載研究を実施し,論文出版及び学会発表を代表者とともに行った. 研究代表者は,分担者から寄せられた再検討結果を元に,修正作業を行ってデータの最適化を進めるとともに,研究全体の進捗状況を把握し,計画に沿って進行するよう調整を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
日本における古生代腕足類化石の新種記載論文の調査により,模式標本情報の抽出とデータ入力が順調に進んだ.研究分担者による実標本の再検討・再研究も予定通りに実施され,その結果を模式標本情報に反映し,論文毎に異なっていた語句の統一を含めて,データの修正作業を順調に進めることができた.以上により,当該区分に該当すると評価した.
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今後の研究の推進方策 |
研究分担者が実標本の再検討を行っていない収蔵機関に赴き,その結果をデータ修正に反映する.語句の統一や誤入力チェック等をさらに精度良く行い,模式標本データの信頼性と正確性を確保する. 年度後半にはデータ修正作業を完了し,日本古生物学会特別号に投稿するためのデータ加工及び原稿作成に取りかかる.これと平行して,データベースをインターネットで公開するための準備を行う.これらの作業を円滑・正確に進めるため,研究代表者と分担者は,適宜打合せを実施する.
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次年度の研究費の使用計画 |
研究代表者と分担者の打合せ及び学会出席のための旅費,分担者が標本収蔵機関に赴いて実標本の再検討を行うための旅費を使用する.それらの実施に必要となる消耗品,役務費・謝金,論文投稿・出版費,ソフトウェア開発費等を使用する.
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