26Alの太陽系の分布を知る目的で、Al-Mg年代とMn-Cr年代を比較するのが一番です。このMn-Cr年代を求めるために標準試料を作成し、Mn/Crの相対感度決定し、CVコンドライトの鉄に富むオリビンの年代を求めました。これらはCV母天体の集積は遅い時期に起きたことを示唆します。しかしここで得られた年代は精度が十分ではなく26Alの太陽系における一様分布を確認することはできませんでした。 一方、26Alが一様に分布していると考えると、隕石母天体の集積時期と54Crの同位体異常に相関が見られます。これは簡単な太陽系進化モデルで説明でき、従って26Alの一様な分布を示唆します。
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