研究課題
基盤研究(C)
従来のドリルで虫歯菌含有歯牙を水照射下で切削しても虫歯菌は不活化されない.一方,Er:YAGレーザで切削すると,虫歯菌の不活化が行われる.また,Er:YAGレーザを水だけに照射した場合,水中の過酸化水素濃度が増加する.この結果は,水中プラズマの場合に酷似しているが,発光分光によるプラズマ生成の確証は得られなかった.なお,水蒸気が関与するプラズマの気相反応シミュレーションによって,外部からの励起が終了した後にもヒドロニウムイオンと低電子温度化した電子の解離性再結合によって過酸化水素の起源と考えられるOHラジカルが生成され,他のラジカルと比較して長時間の発光を維持する,という新たな知見を得た.
プラズマプロセス工学