イミダゾリウム系イオン液体と二酸化炭素系におけるゆらぎ構造について、微視的、メソスケール、及び、巨視的領域での複合的な視点から解析を行った。新規にX線吸収法を用いて密度を評価した。密度の測定値から過剰モル体積を算出した。これらは、20MPaまでの圧力域で行い、かつ、高い分解能で行った。3種の領域に分類できることが分かり、これから、膨張と圧縮の様相についての知見を得た。特に、V-型の圧力依存性があることを初めて明らかとし、これは、イオン液体の構造変化と密接な関連性があることを見出した。 さらに、得られたラマン散乱測定の結果からは、二酸化炭素がイオン液体中では凝集していないことを見出した。
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