グラッシィペプトリド類は海洋シアノバクテリアが産生する抗がん作用を有する環状デプシペプチドである。グラッシィペプトリド類の全合成を目指し、新規な疎水性チオール保護基である4,4’-ビス(ドコシルオキシ)トリチル(HTrt)基を用いてグラッシィペプトリド類の南半球テトラペプチドの合成を達成した。HTrt保護合成中間体はアセトニトリルのような極性溶媒により沈殿させて簡単に単離することができた。標的となるテトラペプチドはカラムクロマトグラフィーによる精製を行うことなく、Fmoc-Cys(HTrt)-OAllから6工程収率63%、純度よく得られた。
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