研究課題
基盤研究(C)
本研究では種々の電子受容性および電子供与性錯体を有する金属ポルフィリン錯体複合系における光誘起電子移動反応を各種分光法を用いて調べ,電荷分離状態の長寿命化と光エネルギーの化学的エネルギーへの変換の可能性について検討を行った。その結果,特に,周辺部に2,2’-ビピリジンを結合した亜鉛(II)ポルフィリン複合系において,銅イオン共存下でポルフィリンからCu(II)-bpy部分への光誘起電子移動が高効率で起こることを見いだした。また,電荷分離状態の寿命と分子構造の相関を明らかにした。
無機化学