Pt錯体の多色発光における濃度依存性および時間依存性を示した。発光色の濃度依存性、時間依存性は励起二量体形成および励起三量体形成によるものであることが明らかとした。特に置換基FおよびCH3の導入によりPt(II)錯体の青色発光を得たことで、これまでのPt(II)錯体ではほとんど例がない単一物質からなる白色発光を実現できたことは大きな成果である。白色発光は単量体発光と二量体発光の混合により達成でき、発光の濃度変化および時間分解発光において実現できることが分かった。特に時間分解発光での知見は、適当なタイムゲートを用いれば、青色―白色―赤色までの様々な色変化を実現できることが示された。
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