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2014 年度 実績報告書

トラックエッチ膜フィルターを母体とする積層型マルチ酵素センサーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24550092
研究機関山形大学

研究代表者

水口 仁志  山形大学, 理工学研究科, 助教 (30333991)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードバイオセンサー / 電気化学センサー / フロー電解セル / トラックエッチ膜 / 酵素センサー
研究実績の概要

本研究の目的は,試料液を通すだけで全電解が可能なトラックエッチ膜フィルター電極と固定化酵素反応器を積層した,新しい集積型酵素センサーを提案することである。このシステムは,2枚のトラックエッチ膜フィルター電極で固定化酵素反応器を挟み,これに試料溶液を貫通させるという構造である。すなわち,アスコルビン酸や尿酸のような共存物質を分解しつつ,酵素反応で生成した過酸化水素を選択的に検出することができる。これに従えば,過酸化水素選択性透過膜や電子メディエータ分子などの用いることなく,重ねるだけのシンプルな構造で,目的とする物質を選択的に検出できる酵素センサーとなる。さらにこのセンサーでは,異なる固定化酵素を搭載した反応器をフィルター電極で挟み込んだものを直列に配置することで,複数種の対象物質を同時に検出できるシステムとなる。平成26年度は,これまで筆者らが開発してきたフロー電解セルを改良し,固定化酵素反応器を複数段設置できるセルを作製した。その結果,グルコースと乳酸のそれぞれの酸化酵素を用いて,これらの濃度がそれぞれ独立に電流シグナルとして反映されるシステムとしての動作が確認され,重ねるだけのシンプルな構造でありながら,共存物質の影響を受けずに選択的に複数種の対象物質を同時検出できることが実証された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Track-Etched Microporous Membrane Electrodes and Its Applications in Flow Analysis2014

    • 著者名/発表者名
      Hitoshi Mizuguchi
    • 雑誌名

      Journal of Flow Injection Analysis

      巻: 31 ページ: 19-25

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] トラックエッチ膜フィルター電極を搭載したフロー電解セルと流れ分析への応用2014

    • 著者名/発表者名
      水口仁志
    • 学会等名
      日本分析化学会第63年会
    • 発表場所
      広島大学東広島キャンパス
    • 年月日
      2014-09-17 – 2014-09-19
    • 招待講演
  • [学会発表] トラックエッチ膜フィルター電極システムへの固定化酵素の導入と検出性能の評価2014

    • 著者名/発表者名
      水口仁志,市瀬博一,櫻井淳,清野翔太,飯山真充,木島龍朗,立花和宏,仁科辰夫,志田惇一
    • 学会等名
      第74回分析化学討論会
    • 発表場所
      日本大学工学部
    • 年月日
      2014-05-24 – 2014-05-25
  • [備考] 研究室ホームページ

    • URL

      http://mizu-labo.yz.yamagata-u.ac.jp/

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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