研究成果の概要 |
本研究では、三つの異なる選択性を同時に発現する、多元選択性を有するセンサーデバイスの開発を目的とした。光導波路であるコアを露出した部分に金メッシュ電極を被覆し、光ファイバー電極とした。最適化したセンサーのメチレンブルーとフェロシアン化物イオンの検出限界は、それぞれ8.3×10-9 M、7.1×10-4 Mであった。さらに、放射性物質廃棄タンクの水質をモデルとした高濃度のNi2+, NO3-, NO2-などを含む模擬廃水を調製し、フェロシアン化物イオンの分光電気化学測定を行った。その結果、回収率は92% (2.0×10-1 M)であり、検量線の傾きも高い精度で一致した。
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