5員環,6員環および7員環のラクタムを有するN-ジアゾアセチル誘導体をカルボニルイリド前駆体として,種々の3-(2-アルケノイル)-2-オキサゾリジノンとの不斉付加環化反応が良好なエナンチオ選択性で進行することを見出し,ポリヒドロキシインドリジジンの合成中間体として有用であることを明らかにした.また,1-ジアゾ-5-アリール-2,5-ペンタンジオンをカルボニルイリド前駆体として,N-メチルインドール誘導体との不斉付加環化反応が良好なエナンチオ選択性で進行することを明らかにした.さらに,2-ジアゾイミン誘導体を環状アゾメチンイリド前駆体とする不斉付加環化反応を開発した.
|