現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の目的通り,複数のアリール基で置換された不斉炭素中心構築法の開発として,ケチミンへの不斉アリール化反応を達成し,それらの結果は学術誌に掲載された(J. Am. Chem. Soc. 2012, 134, 5056; Angew. Chem., Int. Ed. 2013, 52, 1777).一方,アルケニルスルホニル化合物の不斉アリール化反応においても,2つのアリール基で置換された不斉炭素中心の立体選択的構築法を開発し,その結果も学術誌に掲載されている(J. Am. Chem. Soc. 2012, 134, 9086).これらの報告のなかで,3-アリール-3-ヒドロキシイソインドリノンの不斉アリール化反応とアルケニルスルホニル化合物の不斉アリール化反応はSynfacts (Highlights in Current Synthetic Organic Chemistry)に紹介されており,特に後者はSynfacts of the monthとして選ばれ,高い評価を得ている.
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