逐次重合の新展開を念頭に、高度に発達した高分子化学(クリック重合)を駆使して電気泳動するポリエステルの創出を提案する。電荷をもたない高分子の電場での泳動挙動が研究者の学術的興味を駆り立て、期間内に構造の普遍性を提示する。近年、再生医療材料の高度化が求められており、このポリエステルは、電気泳動コーティング法によるバイオガラス(ヒドロキシアパタイトの形成を促す物質)など無機化合物の金属基盤への集中集積を可能にする。高分子化学的手法を積極的に用いた新しい再生医療材料の創製が本研究のもう一つの目的となる。
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